SEOでホームページからの問い合わせを増やす方法

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SEOでホームページからの問い合わせを増やす方法

SEOでホームページからのお問い合わせを増やす最も簡単な方法は、ロングテール・キーワードでSEO集客した訪問者を、問い合わせの獲得に特化したランディングページへと誘導する方法です。上位表示が容易なロングテール・キーワードを狙うことで、速く確実に結果を出すことができます。

問い合わせを増やすサイト構成

ホームページからのお問い合わせを増やす方法には型があります。それはロングテール・キーワードでSEO集客した訪問者を、問い合わせの獲得に特化したランディングページに誘導するというものです。絞り込まれたロングテール・キーワードを狙うことで、SEOによる上位表示は簡単で、問い合わせにつながりやすい訪問者を集客できます。

中小企業サイトの最小構成

上図はこの型をサイト構成図にしたものです。この中で「高品質記事」としたものが、コンテンツSEOで制作していく記事コンテンツです。これらの記事で集客した見込み客を、記事下のCTA(Call To Action:行動喚起)リンクでランディングページへと誘導します。ランディングページでは御社の製品やサービスを紹介し、問い合わせへとつなげます。

この方法で必要になるものは以下の通りです。これら以外の要素ももちろんあってよいですが、構成はシンプルであればあるほど訪問者も検索エンジンも(そして運営者自身も)迷いにくいですから、できる限りこの構成に近づけましょう。ご覧のこのサイトもこの構成に沿っています。

  1. 問い合わせを増やすランディングページ
  2. 見込み客の疑問を解決するコンテンツ
  3. ランディングページに誘導するCTA

問い合わせを増やすランディングページ

製品やサービスの特長やスペック、サポート体制、価格帯、競合比較など、見込み客が問い合わせるために必要になる情報を網羅していて、下部にはメールフォームがついているような、不安なくスムーズに問い合わせできるページを1ページだけ用意します。ランディングページの作成についての詳細は後述します。

見込み客の疑問を解決するコンテンツ

御社の見込み客が直面している課題や問題、悩みごとや困りごとにフォーカスし、それらを解消・解決するコンテンツを作成します。これらのコンテンツを使って、見込み客をコンテンツSEOで集客します。コンテンツSEOはたった1ページからでも始められますが、5ページ、10ページと増えてくるほど集客効果が上がります。

コンテンツ作成での重要なポイントは御社の製品やサービスが解決策となる困りごとにフォーカスすることです。そうすることで、より確度の高い見込み客の訪問を増やすことができ、お問い合わせを増やす結果につながります。より詳しくはコンテンツSEOの実施方法をご覧ください。

ランディングページに誘導するCTA

上記の各コンテンツの記事の最後に、ランディングページへと誘導するCTA(Call To Action:行動喚起)リンクを設置します。コンテンツSEOで集客した見込み客に製品やサービスを紹介し、問い合わせにつなげるためです。CTAのリンクの文言は、そのリンクの先に魅力的な解決策があるとわかる文言にします。

ランディングページの作成

問い合わせの獲得に特化したランディングページを作り込むことで、コンテンツを閲覧した訪問者の誘導先として、また広告を使う場合にはそのランディングページとして、訪問を問い合わせにつなげる役割を果たします。このページの調整を何度もくり返して最適化することが、サイト運用の最重要ポイントです。

ランディングページに必要な情報

ランディングページの作成にあたっては、訪問者にとっての問い合わせのしやすさを最重要視します。問い合わせの前に必要な情報を網羅し、安心感やメリットを伝え、不安を払拭するのです。ランディングページに掲載する情報をまとめたものが以下のリストです。御社の製品やサービスに合わせてこれらを調整して使いましょう。

  • 製品・サービスの詳細 – 価格、納期、サイズや重量などのスペック、素材、耐用年数、保証期間、効果効能など。
  • その商品を買う理由 – 他にない特長やメリット、無料トライアル、特典、成功事例の紹介、解決策の賢い選び方、他社商品や代替策との比較など。
  • 不安を払拭する情報 – 保証内容、ユーザーのレビュー、販売者についての情報、よくある質問と答えなど。

上記の各情報は、検索マーケティングファネル(下図)における「検討」段階と「転換」段階で必要となる情報です。これらの情報を不足なく記載することで、訪問者は安心して問い合わせすることができます。また、これらの情報をテキストベースでページに記載することで、中長期的にはこのページの自然検索での上位表示につながっていきます。

検索マーケティングのマーケティングファネル

情報を伝える順番を最適化する

掲載する情報そのものと同等かそれ以上に重要なのは伝える順番です。何をどのような順番で伝えていくかによって、読者の理解やページの説得力に違いが生まれ、コンバージョンレートに大きく影響します。この伝える順番を考えるとき、極めて有用なのがセールスライティングの型であるQUESTフォーミュラです。

  1. Qualify(絞り込む)– 対象者を絞り込み、誰のための製品・サービスであり、誰のためのものではないのかを明らかにします。目的は訪問者に「これは自分のためのページだ」と感じてもらうことです。
  2. Understand(共感する)– 訪問者が直面している課題や問題、悩みや困りごとに対する理解と共感を示します。目的は販売者が真に訪問者やその状況を理解していることを示し、親近感と信頼感を抱いてもらうことです。
  3. Educate(啓発する)– 訪問者が直面している課題や問題、悩みや困りごとは解決できるものだという根拠を示し、その解決策は他のどんなものよりも優れていることを証明することで、訪問者から買わない理由をなくします。
  4. Stimulate(興奮させる)– 商品・サービスがもたらす価値と便益を説明し、特典や保証などの付加価値を追加し、問題が解決したらどんなに素晴らしいかを想像してもらい、興奮させます。
  5. Transition(変化させる)– お問い合わせフォームを置き、記入をうながします。期間や数量を限定した値引きを提示したり、返品や返金の保証をつけたりして退路を断ち、確実にフォームを送信してもらいます。

このページを完成させれば、リスティング広告が利用可能になります。広告を使うことで、まだSEOが軌道に乗っていなくても問い合わせを獲得できるようになりますし、実際の広告アクセスを使ってよりコンバージョンレート(アクセス数あたりの問い合わせ率)が高くなるようにランディングページを最適化することもできます。

まとめ

ここまで、SEOでお問い合わせを増やすためのサイト構成の型と、お問い合わせを増やすためのランディングページについて説明してきました。おそらく、ウェブからの受注が多いと噂されている御社の競合もまた、この型に沿ったホームページになっているものと思います。良いものはすぐにも真似するべきです。

御社もより高い確率でお問い合わせにつながるようにランディングページを最適化し、御社の見込み客の悩みや困りごとにフォーカスしたコンテンツを作って検索エンジンから集客しましょう。コンテンツSEOに慣れてくる頃には、安定的にお問い合わせが舞い込むホームページができているでしょう。

また会社を早く成長させることを志向する場合は、受注の課題をSEOだけで解決しようとするのではなく、PPC広告(リスティング広告)の併用を強くおすすめします。短期間のうちに成長する会社のほぼすべては、事業を維持発展できるだけの問い合わせをリスティング広告で確保したうえで、SEOでプラスアルファを得て事業を伸ばしています。